経済学の入門書(マクロ経済学編)
先日の経済学入門書、ミクロ経済学編に引き続き、マクロ経済学についても紹介します。
あくまでまだ自分も精進中ですし、まだまだ読めてない本もたくさんありますので、きちんとそこは書き分けておこうと思います。
経済学の入門書、お勧めの本(入門、ミクロ経済学編) - EconomentaLy[初回盤]
・学部1年次相当
非常に分かりやすいそうです(伝聞形)。
僕自身は読んでいないので、一応紹介だけ。
・学部2年次相当
- 作者: N.グレゴリー・マンキュー,足立英之,地主敏樹,中谷武
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 単行本
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2年次春学期の「初級マクロ経済学」での指定テキストでした。
個人的には、これに出てくるモデルを手を動かしながら学んでいけば「ルーカス批判」以前のモデルは理解できるようになると思います。
教授の中には、これまで教えてきたモデルだけでなく、「ミクロ的基礎づけ」のあるモデルも教えるべき、みたいな主張をされている方もいらっしゃいますが、少なくともこの本に出てくるモデルは知っておくべきだと思いますし(金融政策や財政政策について知っていくスタートラインだと思っています)、そもそもミクロ経済学に触れていないと「ミクロ的基礎づけ」のモデルに立ち入ることは難しいと思います。
さて、マンキューマクロには実際にアメリカと日本のマクロデータを分析するコラムがありますので、興味を持ちながら学んでいけるのではないでしょうか?
オーソドックスなテキストではありますが、やや重いのが難点です。
マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection)
- 作者: 齊藤誠,岩本康志,太田聰一,柴田章久
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2010/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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比較的最近に出版された本です。
内容としては、動学マクロにも触れられていますので、学部で学ぶマクロ経済学はおおよそこの本の内容が理解できていれば十分なのだと思います。
この本の特徴としては、かなりのページでマクロ経済について分析している点が挙げられます。
一橋大学の齋藤誠先生がその部分を執筆されたらしいのですが、現実を見る目を養う良いきっかけになるのではないでしょうか。
・学部3年次相当~
この本は僕が今、マクロ経済学を学ぶにあたり中心に据えている本です。
数学的な記述が多いのが特徴です。が、そういった点がかえって大学院受験者には好評なのかもしれません。というのも、多くの人から勧められるからです。
成長論を学ぶにあたり、この本を参考にしました。
まあ、二神先生の講義をきちんと受講すれば問題はなかったのですが……。
ともかく、この本に行間はありません。
計算にせよ、セッティングにせよ、手を動かしながら考えることがこの本の読み方なのだろうと思います。
最近出版された話題の本。齋藤誠先生が父が息子に話すという対話形式でマクロ経済学を説明されています。
立ち読み(!)でしか、目を通していないのですが、もしかするとこういう形式のほうが勉強しやすいのかもしれません。
※その他
3年次春学期ゼミの輪読本でした。
ソローモデルも知らないのに、いきなり2章のラムゼーモデルを2か月近く延々と発表させられたのもいい思い出です。
行間があります。正直、しんどいです。
結局、2章の補論で終わってしまったのですが、いずれ最後まで読破したいと思っています。
- 作者: R.J.バロー,X.サラ‐イ‐マーティン,Robert J. Barro,Xavier Sala‐i‐Martin,大住圭介
- 出版社/メーカー: 九州大学出版会
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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- 作者: R.J.バロー,X.サラ‐イ‐マーティン,Robert J. Barro,Xavier Sala‐i‐Martin,大住圭介
- 出版社/メーカー: 九州大学出版会
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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3年次夏休みに一読しました。2の数学付録はお勧めです。
この本を読むきっかけは、今年12月に北京で発表する論文のモデルのヒントを求めてのことでしたが、結局先行論文が難しすぎたので、この教科書のモデルを少し弄った程度にはなりそうです。
以上、ざっくばらんなマクロ経済学の本の紹介でした。