経済学の入門書、お勧めの本(入門、ミクロ経済学編)
公務員を目指す方や後輩、他学部の勉強熱心な方から、「ミクロ経済学をもっと知りたい」とか「いまいちよくわからん」とか「何かいい本を教えてくれ」と尋ねられることがあります。
当然、私自身が経済学を教えてあげるのが1番早いような気もしますが、やはり時間制約もあり、本人の勉強にはならないということですので、ここはリスト化して紹介します。
(勿論、ここで紹介する本以外にも私が知らないだけで良書はたくさんあるはずですので、経済学を学ばれてきた方々には適宜指摘していただければと思います。)
経済学入門編(学部1年次相当)
まずは、私の師匠である篠原総一先生の本を。
篠原先生は初めて経済学を学ぶ学生に分かりやすい本を書かれていらっしゃいます。
そもそも、先生は中学生や高校生の「政治・経済」の科目でどう経済を教えればよいのか、を提言されていたり、実際に中高生に模擬授業をしたりと、経済学の裾野を広げる活動をされてきました。
そういうわけで、おすすめしたいと思います。
この本である程度の話を掴んでいれば、スムーズにミクロ経済学・マクロ経済学に進んでいけると思います。
・ミクロ経済学(学部1年次相当)
経済学部の人には言わずもがな、おなじみの武隈ミクロです。
僕自身も1年生の秋に読みました。
ミクロ経済学の入門書ではこの本が一番読まれているのでは?とも。
初めてミクロ経済学を学ぶ人も一読をお勧めします。
その武隈ミクロの演習本です。私は1年秋、2年秋の初級ミクロ経済学と中級ミクロ経済学の自習で用いました。
大学院に進まれた方々も受験勉強に利用されていましたし、学年を通じてオーソドックスなテキストなのかな、と思います。
(院試前のトレーニングにもう何周か解き直そうと思っています#3月16日)
せっかくですので、篠原先生の本も。
この本を僕は読んでいませんが、友人がこの本でミクロがわかった、と申しておりましたので……。
実際、先生が授業されていたミクロ経済学はこの内容でした。
(学部2年次相当)
ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策 (プログレッシブ経済学シリーズ)
- 作者: 八田達夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/10
- メディア: 単行本
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ミクロ経済学〈2〉効率化と格差是正 (プログレッシブ経済学シリーズ)
- 作者: 八田達夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
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いろいろなトピックに触れてありましたので、個人的にはぼーっと読んでいた(眺めていた?)のですが…。
(院試前にもう一度目を通しておこうと思っています!#3月16日)
私が2年秋のゼミで読んでいたのが下の本になります。
ひょっとすると、2年生でこの本を読むのは厳しいのかもしれません。
しかし、図や言葉による記述が中心で、頭を使いながら読むには最適であったと思います。ゼミでは価格理論で終わってしまいましたが、それにしてもいい本だなと。
最近出版された神取ミクロです。
私は立ち読みで眺めるだけで終わったので、この本の中身についての言及は避けたいと思いますが、やはり最近出版されただけあって読みやすいです。(書体・構成面で)
西村ミクロ入門を眺めてみて、とっつきにくいなーっという人にはこちらを勧めます。
(学部3年次相当~)
正直なところ、後は年次関係なく読み進めていってくださいとしか言えません。
と、言うのも進路や専攻、目的で最適な本は異なるからです。
以下は理論ゼミに所属し、大学院を目指している学生(私)が読み進めている本の紹介になります。参考までに。
- 作者: 猪野弘明,加藤晋,川森智彦,矢野智彦,山口和男,奥野正寛
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2008/11/20
- メディア: 単行本
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2年次秋の「中級ミクロ経済学」の指定テキストでした。
実際は西村和雄先生の「ミクロ経済学入門(前述)」と後述する同先生の「ミクロ経済学」 をメインで読んでいましたので、実際この本を一読できたのは2年終わりの春休みになります。
演習本も一度解きましたが、武隈ミクロよりは難しいです。
正直、院試前に何度も読み直すことになりそうです。
一応、私がミクロ経済学を学ぶ上で中心としている本です。
この本は前述の西村和雄先生の「ミクロ経済学入門」を数式によって記述した感じです。しかし、内容はこちらのほうがハードです。
ゼミではバイブル化しています(笑
一応、ザックリではありましたがミクロ経済学の本の紹介でした。