EconomentaLy[初回盤]

爽やか(計量)経済学徒を目指しています。ブログ名は某音楽グループのアルバムを参考にしました。

3月17日#進捗日記

経済学のためのゲーム理論入門

経済学のためのゲーム理論入門

読みかけだったギボンズの3章・4章を読了。計算を一度解いていっただけです(笑
もちろん、完全に理解できている訳ではないですし、今後も何度も読み返すこととは思います。





3月16日#進捗日記

ベイズ統計学の入り口までを扱っている本。
難しい数学は一切なく、例題が比較的イメージしやすいので、ベイズ理論に“慣れる”上では良い本かと。
同じように手を動かして計算すれば身につくと思います。
ベイズに触れたことがない人向きなので、文字通り「超」入門ですね(笑





そろそろ更新せんば…

多忙()を理由に全く更新してなかったので、今年度秋冬の活動を振り返りつつ、春休みの展望を。


・北京プロジェクト@中国人民大学

去年感じた「半端ねー」感は何処へ…?というのは前記事で書いた通り。
しかし、向こうの先生のご指摘通り、自分の論文も計算や数理モデルが複雑というだけのエクササイズに過ぎなかった。
来年、執筆するにあたってはもう少し現実の問題解決を意識したいと思います。

・阪大プロジェクト@大阪大学

論文の悪い点を指摘するというよりも、どう改善できるかという提案を出していく、そんな場に次回はなればいいかなと。。


すっかりやる気が無くなってしまい、ほとんど勉強をしなかった結果…、
単位を落としてはいないと思いますが、成績自体は悪そう…

…と、まあ簡単に秋学期の感想をまとめてみました。
ゼミを中心に、マクロ経済学(成長論)と金融の基礎を勉強してきたなーという感じです。

来年度は院試を控えていることもあり、この春休みは専攻や研究計画に関する勉強、TOEFL/TOEICの対策、4月の証券アナリスト試験の残りの科目の試験勉強と、やらないといけないことは多くあります。

ひとまず感想展望はこの辺で…

15年間ありがとう

母方の実家で飼っていた猫が息を引き取ったという連絡を受けました。

帰省したら必ずデカい鳴き声で迎えてくれて、座ると膝の上に乗ってきたね。

夏の夕方、縁側でぼーっと過ごしてて。


寂しくなるね。

Twitterプロフィール画像にその猫の写真を使っていて、辛いなーと思って違うのにしたんですが、

忘れたくなかったので、やっぱり戻しました。

来週帰省するので、お墓に手を合わせたいと思います。


合掌。

論文が終わらないっ…!

来月、北京で発表する論文を書いてますが、一向に終わりが見えない…。

昨日、自分の分析をやってる日本人の方の本を見つけてしまい、またスタートに戻された感じがします。

来週は一週間ほど帰省しがてらの寄り道をしようと思っていますが、とにかく書き上げないと…

経済学の入門書(計量経済学編)

実証していくうえで計量経済学の知識は不可欠なものです。

そして、理論の理解は絶対に必要ですが、ソフトをつかって実際に実証できる技術も必要です。

まず、計量経済学を学び始める人には統計学の知識が必要となります。

 

経済学の入門書(統計学編) - EconomentaLy[初回盤]

 

統計学を経済学の実証分析に合わせて利用するので、統計学の知識がない方はこちらもご参照ください。

 

さて、まずは入門書です。

 

統計学から始める計量経済学 (有斐閣ブックス)

統計学から始める計量経済学 (有斐閣ブックス)

 

 僕が計量経済学を学びたくて聴講した北坂ゼミ、その北坂先生の本です。非常に容易に理解することが可能です。先生も仰っておりましたが、この本は厳密な定義づけよりも直感的な理解をさせることが目的にありますので、初めに学ぶには良いのですが、この方面で学んでいく人には不十分だと思います。

 

エコノメトリックス (有斐閣Sシリーズ)

エコノメトリックス (有斐閣Sシリーズ)

 

コンパクトな記述ですが、こちらの本も入門としてはお勧めです。

 

 

これらで計量経済学の考え方を学んだ後、以下の4冊をお勧めします。

計量経済学 (新経済学ライブラリ)

計量経済学 (新経済学ライブラリ)

 

 

計量経済学 (プログレッシブ経済学シリーズ)

計量経済学 (プログレッシブ経済学シリーズ)

 

 

計量経済学 (y21)

計量経済学 (y21)

 

 

計量経済学

計量経済学

 

 これらの本にレベル差はあまりないような気がします。しいて言うならば、証明が丁寧か、記述が行列か、という点での違いはありますが…。

僕の勉強方法は、

1.山本[1995]を抑えます。

 山本[1995]は、式の導出が丁寧です。式の展開をきちんと計算して追っていけば問題はないかと思います。また、ほかの本のベースにもなっているような感じです。

2.浅野・中村[2009]は行列・ベクトル等の記述が中心となります。また、山本[1995]で行った厳密な導出は比較的少ないので、1での補完が肝心となります。一方で後半のトピックは大学院で学ぶ範囲にも触れることができますので、学部生としてここまで読んでおきたいところです。森棟[1999]も記述はコンパクトにまとめられていますが、この本の強みは後半の時系列分析だと思います。

 いずれにせよ、山本[1995]をベースにしておき、ほかの本は復習と新しい知識を学んでいく方法をお勧めします。そしてそれぞれの練習問題を解いていくとよいでしょう。

 

次に統計ソフトの活用ですが、僕はR以外ではEViewsとSPSSくらいしか使ったことがありませんが、Rのほうが楽な印象です。(自宅でもできますし)

 EViewsではこの本。

Eviewsによるデータ分析入門

Eviewsによるデータ分析入門

 

 やや理論面には不満が残りますし、誤植(特に検定結果の図)が多いです。

ので、初版はあまりお勧めできません。

EViewsによる計量経済分析(第2版)

EViewsによる計量経済分析(第2版)

 

 この本のほうが安定している気がします。

 

 Rであればこの本をお勧めします。

Rによる計量経済分析 (シリーズ〈統計科学のプラクティス〉)

Rによる計量経済分析 (シリーズ〈統計科学のプラクティス〉)

 

 R関係では多くの本が出版されていますが、なかなか良書は見当たりません。

この本もやや誤植が見られますし、1冊で十分とは言えません。

そこで、僕はRを使いながらの勉強方法として以下のようにしています。参考までに

 

1.山本[前述]などにそって同じ検定などができるようにする。練習問題を使って練習を繰り返す。

2.当然、上の福地・伊藤[2011]には載っていないプログラムがあります。そういう検定や処理はググってしまうのが早いですw というのも多くの人がブログやホームページ上でプログラムを公開しているからです。

3.後は、そのホームページなどで未知の検定をされていることもあります。手持ちの教科書に載っていないような検定方法などが次々と作られています。そこでそういった分析は、いろいろな本を漁ってみるなり論文にあたるなりしていくことが大事です。Rを動かす上ではコードを知っているだけで十分なのですが、当然その分析がどのような場面で、どのような仮定を前提としているか、実際背後でどのような数式が組まれているか知っておかなければ応用させることができません。

 

こうしたプロセスを繰り返しています。

なお、統計ソフトはRである必要はないので、自分に適したソフトを中心に学んでいくことをお勧めしています。

 

最後に僕自身の計量経済学の勉強としては、一通り上の本のプロセスが終了させることが先決ですが、積読しているのが、

Rによるデータサイエンス - データ解析の基礎から最新手法まで

Rによるデータサイエンス - データ解析の基礎から最新手法まで

 

 

 

経済・ファイナンスデータの計量時系列分析 (統計ライブラリー)

経済・ファイナンスデータの計量時系列分析 (統計ライブラリー)

 

 このあたりをきちんとマスターしたいですね。できれば3回生のうちに。

4回生になったら、WooldridgeやGreenなどの上級の計量経済学のテキストに挑んでみたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

経済学の入門書(統計学編)

これまでに、浅学ながら「ミクロ経済学」「マクロ経済学」の本を紹介してきましたが、経済学を学んでいる上で必要になる、あるいは実証したい人むけに本を紹介していきます。

また、まだ勉強中の身ではありますので積読本も紹介してみようかと思います(誰得) 

経済学の入門書、お勧めの本(入門、ミクロ経済学編) - EconomentaLy[初回盤]

経済学の入門書(マクロ経済学編) - EconomentaLy[初回盤]

 

まずは、統計学を一度も触れたことがない人へ。

 

マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる?く解説 (サイエンス・アイ新書)

マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる?く解説 (サイエンス・アイ新書)

 

 統計学の厳密な数式の展開、というよりも統計用語の意味や分析の直感的な理解を求める人にお勧めです。

 

とくに文系の人で数学アレルギーの人はこの本あたりから始まるとよいかもしれません。(とはいえ、計算嫌いのままでは何もできないような気がします。統計学に触れる以上克服していかなければならないものです)

 

 

統計学入門 (新経済学ライブラリ)

統計学入門 (新経済学ライブラリ)

 

 僕の大学の「統計」の指定教科書でした。2年次春学期。

証明自体は少ない印象で、構成としては一般的であると思います。

この本で、統計学の流れみたいなものをつかめればと思います。

 

 

統計学入門 (基礎統計学)

統計学入門 (基礎統計学)

 

 data scientistの方々に好評?な本ですね。

実際良書であるとは思いますし、一読はお勧めします。

 

これらを読んだ後は、

 

人文・社会科学の統計学 (基礎統計学)

人文・社会科学の統計学 (基礎統計学)

 

 比較的、レベルはそれまでに紹介してきた本よりは上がりますが、森棟統計学入門や東大出版の基礎統計学が読めていれば頑張れると思います。

自然科学の統計学 (基礎統計学)

自然科学の統計学 (基礎統計学)

 

 計量経済学を志す学生がどのような分析や検定を知っておくかの明確な区別はつけられませんが、とりあえずこの自然科学の統計学までの東大出版の3冊は一読をお勧めします。

厳密さはやや欠く面はありますが、統計学としてはこれらの本がベースとなることは間違いないと思います。

 

※あとは目的に応じて実戦を積んでいくしかないのかなと。

経済学につながる統計学の本としては、

 

経済分析のための統計的方法

経済分析のための統計的方法

 

 がお勧めです。というよりも、今読んでいる本ですが…。

この本は、前半は理論的な面で面白くはない、読んでいてつらくなる本なのですが、後半からは前半部分の知識をもとに書かれているのでさらに辛いという本です。

しかし、森棟統計学入門では省略された説明が書かれているので、理解が深まることは間違いないはずです。

僕のゼミの歴代のOBさんはこの本を読んでから院で学ばれているので、学部生のうちに理解しておくべき内容なのだな、と思います。

 

はじめてのR: ごく初歩の操作から統計解析の導入まで

はじめてのR: ごく初歩の操作から統計解析の導入まで

 

 次に統計ソフトを使うにあたり、僕はRで学んでいます。

 Rとは、フリーソフトである一方、慣れさえすれば簡単に分析ができるのが特徴です。

しかし、簡単ゆえに最初は難しいような気がします。特に、打ち込んだプログラムが背後でどのような計算がされているかの理解が難しいからです。

これから学習を始める方は、やはりExcelで練習しておくべきかもしれません。

村井潤一郎『はじめてのR』(北大路書房)について - EconomentaLy[初回盤]

 

とにかく、統計学を学ぶにあたり理論と実践をバランスよくやっていくことが大事だと思います。

長くなりましたので、統計学入門編として一度切らせていただきます…。

 

 

 

 

経済学の入門書(マクロ経済学編)

 先日の経済学入門書、ミクロ経済学編に引き続き、マクロ経済学についても紹介します。

あくまでまだ自分も精進中ですし、まだまだ読めてない本もたくさんありますので、きちんとそこは書き分けておこうと思います。

経済学の入門書、お勧めの本(入門、ミクロ経済学編) - EconomentaLy[初回盤]

 

 

・学部1年次相当

 

入門マクロ経済学

入門マクロ経済学

 

 非常に分かりやすいそうです(伝聞形)。

僕自身は読んでいないので、一応紹介だけ。

 

 

・学部2年次相当

マンキュー マクロ経済学(第3版)1入門篇

マンキュー マクロ経済学(第3版)1入門篇

 

2年次春学期の「初級マクロ経済学」での指定テキストでした。

個人的には、これに出てくるモデルを手を動かしながら学んでいけば「ルーカス批判」以前のモデルは理解できるようになると思います。

教授の中には、これまで教えてきたモデルだけでなく、「ミクロ的基礎づけ」のあるモデルも教えるべき、みたいな主張をされている方もいらっしゃいますが、少なくともこの本に出てくるモデルは知っておくべきだと思いますし(金融政策や財政政策について知っていくスタートラインだと思っています)、そもそもミクロ経済学に触れていないと「ミクロ的基礎づけ」のモデルに立ち入ることは難しいと思います。

さて、マンキューマクロには実際にアメリカと日本のマクロデータを分析するコラムがありますので、興味を持ちながら学んでいけるのではないでしょうか?

オーソドックスなテキストではありますが、やや重いのが難点です。

 

マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection)

マクロ経済学 (New Liberal Arts Selection)

 

 比較的最近に出版された本です。

内容としては、動学マクロにも触れられていますので、学部で学ぶマクロ経済学はおおよそこの本の内容が理解できていれば十分なのだと思います。

この本の特徴としては、かなりのページでマクロ経済について分析している点が挙げられます。

一橋大学齋藤誠先生がその部分を執筆されたらしいのですが、現実を見る目を養う良いきっかけになるのではないでしょうか。

 

 

・学部3年次相当~

 

マクロ経済学

マクロ経済学

 

この本は僕が今、マクロ経済学を学ぶにあたり中心に据えている本です。

数学的な記述が多いのが特徴です。が、そういった点がかえって大学院受験者には好評なのかもしれません。というのも、多くの人から勧められるからです。

 

動学マクロ経済学 成長理論の発展

動学マクロ経済学 成長理論の発展

 

 成長論を学ぶにあたり、この本を参考にしました。

まあ、二神先生の講義をきちんと受講すれば問題はなかったのですが……。

ともかく、この本に行間はありません。

計算にせよ、セッティングにせよ、手を動かしながら考えることがこの本の読み方なのだろうと思います。

 

父が息子に語るマクロ経済学

父が息子に語るマクロ経済学

 

 最近出版された話題の本。齋藤誠先生が父が息子に話すという対話形式でマクロ経済学を説明されています。

立ち読み(!)でしか、目を通していないのですが、もしかするとこういう形式のほうが勉強しやすいのかもしれません。

 

 ※その他

新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅

新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅

 

 3年次春学期ゼミの輪読本でした。

ソローモデルも知らないのに、いきなり2章のラムゼーモデルを2か月近く延々と発表させられたのもいい思い出です。

行間があります。正直、しんどいです。

結局、2章の補論で終わってしまったのですが、いずれ最後まで読破したいと思っています。

 

内生的経済成長論〈1〉

内生的経済成長論〈1〉

 
内生的経済成長論〈2〉

内生的経済成長論〈2〉

 

 3年次夏休みに一読しました。2の数学付録はお勧めです。

この本を読むきっかけは、今年12月に北京で発表する論文のモデルのヒントを求めてのことでしたが、結局先行論文が難しすぎたので、この教科書のモデルを少し弄った程度にはなりそうです。

 

 

以上、ざっくばらんなマクロ経済学の本の紹介でした。

 

経済学の入門書、お勧めの本(入門、ミクロ経済学編)

公務員を目指す方や後輩、他学部の勉強熱心な方から、「ミクロ経済学をもっと知りたい」とか「いまいちよくわからん」とか「何かいい本を教えてくれ」と尋ねられることがあります。

 

当然、私自身が経済学を教えてあげるのが1番早いような気もしますが、やはり時間制約もあり、本人の勉強にはならないということですので、ここはリスト化して紹介します。

 

(勿論、ここで紹介する本以外にも私が知らないだけで良書はたくさんあるはずですので、経済学を学ばれてきた方々には適宜指摘していただければと思います。)

 経済学入門編(学部1年次相当)

 

インタラクティブ・エコノミクス―さあ、始めよう経済学

インタラクティブ・エコノミクス―さあ、始めよう経済学

 

 まずは、私の師匠である篠原総一先生の本を。

篠原先生は初めて経済学を学ぶ学生に分かりやすい本を書かれていらっしゃいます。

そもそも、先生は中学生や高校生の「政治・経済」の科目でどう経済を教えればよいのか、を提言されていたり、実際に中高生に模擬授業をしたりと、経済学の裾野を広げる活動をされてきました。

そういうわけで、おすすめしたいと思います。

この本である程度の話を掴んでいれば、スムーズにミクロ経済学マクロ経済学に進んでいけると思います。

 

 ・ミクロ経済学(学部1年次相当)

ミクロ経済学 (新経済学ライブラリ)

ミクロ経済学 (新経済学ライブラリ)

 

 経済学部の人には言わずもがな、おなじみの武隈ミクロです。

僕自身も1年生の秋に読みました。

ミクロ経済学の入門書ではこの本が一番読まれているのでは?とも。

初めてミクロ経済学を学ぶ人も一読をお勧めします。

演習ミクロ経済学 (演習新経済学ライブラリ (1))

演習ミクロ経済学 (演習新経済学ライブラリ (1))

 

 その武隈ミクロの演習本です。私は1年秋、2年秋の初級ミクロ経済学と中級ミクロ経済学の自習で用いました。

大学院に進まれた方々も受験勉強に利用されていましたし、学年を通じてオーソドックスなテキストなのかな、と思います。

(院試前のトレーニングにもう何周か解き直そうと思っています#3月16日)


わかる!ミクロ経済学

わかる!ミクロ経済学

 

 せっかくですので、篠原先生の本も。

この本を僕は読んでいませんが、友人がこの本でミクロがわかった、と申しておりましたので……。

実際、先生が授業されていたミクロ経済学はこの内容でした。

 

(学部2年次相当)

いろいろなトピックに触れてありましたので、個人的にはぼーっと読んでいた(眺めていた?)のですが…。

(院試前にもう一度目を通しておこうと思っています!#3月16日)


私が2年秋のゼミで読んでいたのが下の本になります。

ミクロ経済学入門

ミクロ経済学入門

 

 ひょっとすると、2年生でこの本を読むのは厳しいのかもしれません。

しかし、図や言葉による記述が中心で、頭を使いながら読むには最適であったと思います。ゼミでは価格理論で終わってしまいましたが、それにしてもいい本だなと。

ミクロ経済学の力

ミクロ経済学の力

 

最近出版された神取ミクロです。

私は立ち読みで眺めるだけで終わったので、この本の中身についての言及は避けたいと思いますが、やはり最近出版されただけあって読みやすいです。(書体・構成面で)

西村ミクロ入門を眺めてみて、とっつきにくいなーっという人にはこちらを勧めます。

 

(学部3年次相当~)

正直なところ、後は年次関係なく読み進めていってくださいとしか言えません。

と、言うのも進路や専攻、目的で最適な本は異なるからです。

以下は理論ゼミに所属し、大学院を目指している学生(私)が読み進めている本の紹介になります。参考までに。

ミクロ経済学

ミクロ経済学

 
ミクロ経済学演習

ミクロ経済学演習

 

2年次秋の「中級ミクロ経済学」の指定テキストでした。

実際は西村和雄先生の「ミクロ経済学入門(前述)」と後述する同先生の「ミクロ経済学」 をメインで読んでいましたので、実際この本を一読できたのは2年終わりの春休みになります。

演習本も一度解きましたが、武隈ミクロよりは難しいです。

正直、院試前に何度も読み直すことになりそうです。

ミクロ経済学

ミクロ経済学

 

 一応、私がミクロ経済学を学ぶ上で中心としている本です。

この本は前述の西村和雄先生の「ミクロ経済学入門」を数式によって記述した感じです。しかし、内容はこちらのほうがハードです。

ゼミではバイブル化しています(笑

 

 

一応、ザックリではありましたがミクロ経済学の本の紹介でした。

 

村井潤一郎『はじめてのR』(北大路書房)について

「R使ってみたいんだけど難しくて」
統計学とか計量経済学とか出来たら良いんだけど」

…という人とたまに会うので、一度オススメの(統計学計量経済学・R)本をリストアップしようかと思っています。
たしかに、Rについての良い本は少ない印象です。
実際、最初は使いにくい感じもあるかもしれませんね。


さて、今日はたまたま買っていた村井潤一郎著『はじめてのR』(北大路書房)についてレビューをしたいと思います。

はじめてのR: ごく初歩の操作から統計解析の導入まで

はじめてのR: ごく初歩の操作から統計解析の導入まで


初版が2013年9月に出ていますので、約1年前の本ですね。

著者の村井先生は心理学の教授だそうでして、この本以外にもR関係の本を書かれていらっしゃいます。

まずは本の構成について。


1章 Rのインストール
2章 R consoleにおける簡単な計算と統計分析
3章 データファイルの読み込み・Rエディタの利用
4章 記述統計
5章 相関係数の検定・t検定・カイ2乗検定
6章 分散分析


タイトルが如何にも初学者向けの感じです。実際、練習で扱うデータも難しくなく、丁寧に“苦手な人が動かすことを意識”されていると思いますね。
R、とりわけプログラムを書いてソフトを動かすことに抵抗がある人に特に良い本であると思います。

しかしながら、統計学を学んだことが全く無い人にはまず不向きです。
というのも、例えば標準偏差や共分散の数値を出すことは出来るようになりますが、その数値の意味や導出の式がどうなっているかの解説は無いからです。

それらを学んだことを前提に、その上でRを動かしたい!という人がターゲットなのでしょう。

したがって、統計学を学んだことがない人がこの本を読むのは避けるべきだと言わざるを得ません。(注

僕は経済学部ですので、心理学で用いる統計学が何かは存じませんが、この本を使ってRを学ぶには、分散分析までの内容を理解しておく必要があります。

分散分析のRを用いての実践は後日ノートか何かでまとめてみます。お楽しみに。



僕自身、いつこの本を買っていたのかは覚えておらず、いつのまにか積ん読していた感じです。(別のRの本で勉強していました)
実はゼミの科目で数理統計学をやっており、先日に分散分析を学んだので「Rでやったみよう!」と思ったところでした。
中々良書良サイトを見つけられなかったところで、この本の6章に行き着いた、という背景があります。




(注 理論と実践をバランス良く学ぶべきだと思いますので、この本1冊でそれは不可能です。実際、統計学に初めて触れる人は、いきなりRに飛びつくよりもExcelを用いた本をお勧めします。そちらの方がより初学者向けの解説が載っている良書があると思います。

参考までに…(読んだことはありませんがw

Excelで学ぶ統計解析―統計学理論をExcelでシミュレーションすれば、視覚的に理解できる

Excelで学ぶ統計解析―統計学理論をExcelでシミュレーションすれば、視覚的に理解できる

Excelによるやさしい統計学 (MyISBN - デザインエッグ社)

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やさしく学ぶ統計学 Excelによる統計解析

やさしく学ぶ統計学 Excelによる統計解析